久が原物件① 荒れ果てた家

コンクリートが割れたアプローチ美しい邸宅街を抜け、期待に胸を膨らませながら歩いていると白い車の前にスーツを着た男性が居ます。「大元さんですか?」「はい、そうです。中古住宅の内覧にうかがいました。」と、告げると「お待ちしてました。こちらが物件です」と案内された先にあったのは、なんだかジメッとした空気を感じる戸建てでした。

アプローチ部分のコンクリートはひびが入っていて、ひび割れた部分から雑草が顔を出しています。ここまでの道のりで見てきた物件があまりに立派だったので、随分見劣りしますが気を取り直して中に入ることにしました。そして、ドアを開けてもらい中に入ると・・・「くさい」。これが第一印象でした。ホコリとカビの混ざった匂いが鼻をつきます。

「もう、半年近く売りに出てる物件なんで人が住んでなかったんで、少し空気が悪いですが、掃除とかすれば大丈夫ですよ。」と、仲介担当の方。これまで見たのは新築物件だったので、そこからの落差があまりにもヒドイ・・・。中古住宅ってこんなレベルなのかと思いながら、家にあがります。中はかなりホコリが積もっていて裸足ではとても歩く気にはなりません。スリッパを貰い中に入ろうとすると、玄関横に変な木造の家具取り付けられています。「これは何でしょうか?」と聞くと「何でしょうね。わかりません。前の住居者の方が勝手に取りつけたんでしょうね」。説明になっていない説明が返ってきました。

あまりに家が暗いので「電気はつかないんですか?」と訊いてみると、「点きません」とのこと。ただてさえ雰囲気の暗い家が、凄い不気味に感じます。

一階奥に部屋が二つあったんですが、どちらも酷い状況。一つはコンクリート打ちっぱなしのような壁に落書きがされています。床は、何かの染みみたいな汚れがいっぱいついています。案内している担当者も若干引き気味です。もう一つの部屋は「タバコ臭い」壁中が黄色いヤニで汚れています。ドアも「まっ黄色」です。通路にもハート型の水道が畳一畳分位場所をとっています。しかも、水漏れしてるし・・・

クロスが剥がれている柱二階へ行くと、更に酷い。ペットを飼っていたのか内装はボロボロで壁に穴が開いてる箇所も・・・。本来トビラが付いていたであろう場所に、トビラがない。キッチンは油でベタベタおまけにキッチンテーブルがひび割れています。LDKの部分に洗面台があるとか奇妙な間取りも気にいりません。

自作されたロフトそして、ロフト。ロフト付きの家に住みたいと思っていたので、これは楽しみでした。しかし、、、「暑い」。そもそも普通の屋根をロフトにリフォームしただけの物件のようで断熱がされていないのでしょう。外の気温が増幅されています。4月だというのに「かなりムアッ」としてる。「この部屋暑いですね」と数分立ち止まっていると汗がダラダラ出てくるレベル。外を歩いていもも大して汗をかかない季節なのに。内装も床のペンキが剥がれていたりで、憧れのロフトからは程遠いイメージでした。

一階からロフトを30分ほどかけて見ましたが「酷い」の一言。これは無いなと思いました。そこで駄目もとで値切ってみることにしました。「これ、相当痛んでるんでリフォーム代が結構かかると思うんですが、値引き交渉は可能ですかね?」。「いやー、無理ですね。痛んでるからこのお値段なので」。まったく値引き交渉に応じる様子はありませんでした。「中古物件って初めてみたんですが、他もこんなものなのですか?」と私が聞きます。「はい、築19年ですからね、こんなもんですよ」と。

これが普通なのか、私も中古物件を見るのが初めてなので、この仲介業者の意見を参考にするしかありません。中古住宅のチェックポイントとして「天井点検口」と「床下点検口」が有る物件が良い物件だとウェブに載ってあったので、その二つがあるか訊いてみました。「点検口って何ですか?ちょっと聞いてみます」と、外に出てどこかに電話する担当者。もしかして、新人なんじゃないか・・・

物件の外へ出て外壁を確認することにしました。外壁の側面が隣地のブロック塀と密接していて壁の塗装がしにくそうです。「こういう密接した壁ってどうやって補修したりするんですか?」と訊いてみると、またどこかに電話しはじめます。「そういうのは、良くあるそうで何とかなるそうです」。・・・全然回答になっていない。

明かに新人か、もしくは不勉強な仲介業者にあたってしまったようです。物件も酷い状態だし、担当者もこれだとこれ以上見てても得るものが無い。

「なにぶん、中古の物件を見たのは今回が初めてだったので、考えさせてください」。そう言って、初めての中古物件をあとにしました。周辺環境は良いのになぁ。残念。


大元 隆志

大元 隆志

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