久が原物件① 任意売却物件

「建物はボロボロなんで、絶対無いと思ってるんだけど、一応二人で見ておこう」そう妻に言いながら、二度目の訪問となった久が原。一回目の訪問とは違う不動産仲介会社にお願いしました。一回目訪問時の不動産仲介業者の対応があまりにも酷かったので、どうせならということで「仲介手数料半額」が売りの仲介会社さんにお願いしました。

待ち合わせ時間に現地に行くと、物件の前に人が居ます。きっとこの人だろう。向こうも察したのか「大元さんですか」と尋ねてきた。「はい、よろしくお願いします」と挨拶し、中へ案内して貰いました。「事前に中を確認したんですが、ちょっと荒れてますね」とのこと。既に中身を知ってる私は「そうなんですか」ととぼけてみた。

玄関を開けて、中へ入ろうとすると「あっ、電気点けますんで、ちょっと待って下さい」とブレーカのスイッチを押し上げる仲介業者さん。すると、電気が点きました。前来た時の別の仲介業者の担当者は「電気は点かない」と言っていたのに・・・。

電気が点いた状態で内覧をしてみると、随分印象は変わりました。二回目の訪問ということと、期待値が低かったせいもあるかもしれませんが、「そんなに悪くない」と感じるようになりました。酷い状態と感じるのは一階の床に染みがついてる部屋と、屋根裏部屋が蒸し風呂状態と言う二点を除けば、その他は壁紙などを代えれば何とかなりそうな雰囲気です。仲介業者の方が事前に来て換気をしてくれていたようで、部屋にコモっていた臭いもそれほどではありません。山王の物件と比べれば「かなり」見劣りますが、絶対駄目という感じでもないなという気持ちに変わりました。妻も「なんだかハウススタジオみたい。住めないってほどではないと思う」と、同じ考えのよう。

「これは、どういう理由で売却されたのでしょうか?」と聞いて見ると、「実はこれ、任意売却物件なんです」とのこと。「任意売却?」初めて聞く言葉です。「任意売却物件とはどういうことでしょうか?」「実際の売買自体は他の中古物件と変わりません。ただ、売りに出された理由というのが、前に住んでた住人の方が住宅ローンを払えなくなって、債権者の方主導で売却されている状態のことですね。」ほう、なるほど。住宅ローンを払えなくなって、売りに出された物件だったのか。

「それで、荒れてるんですか?」「そうですね、通常中古住宅の売買の場合は、仲介業者の指導で物件を掃除したりするんですが、こういう状態の物件は売主さんにそういう余裕がありませんからね。」「リフォームとかすれば、綺麗になりますかね?」「お金かければ、なんとでもなりますよ。最近はスケルトンリフォームからすれば柱だけ残して、新築同様にすることも出来ます。ただ、それをすると新築建てるのと殆ど変わらない位お金かかりますけどね」

なるほど。お金さえかければ何とかなるんだ。

そこまでお金をかけるつもりは無かったものの、「何とかなりますよ」という言葉を聞けたので安心しました。「じゃあ、リフォームすることを前提にして、購入交渉したいのですが値引き交渉をお願いしても良いですか?」「わかりました。ただ、値引きできても私なら買いませんよ」。えっ、せっかくこっちが買う気になっているのに「私なら買わない」とは。意外な反応です。理由を聞いてみました。

「前面道路との接道の部分ですね。2メートルぎりぎりなんで、建物としては適法なんで問題ありませんが、駐車スペースが確保出来ないんです。戸建てを買う人は駐車場が無料でお得という人が多いので、車が止めれないと資産性が落ちるんです。だから不動産のプロの業者は手を出しませんよ」「そうなんですか。ただ、私たちは車を持ってないので駐車スペースは無くても大丈夫です」「それなら、良いかもしれません。交渉はしてみますよ。」

今まであった不動産仲介業者の中で「唯一」物件のマイナス面を説明してくれた人でした。この人は信用出来るかもしれない。減額交渉が可能かどうかを後日確認して貰うことにして、帰宅することにしました。


大元 隆志

大元 隆志

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