住居エリアの選定

「何があったんですか?」プレゼン提案の中止を申し出ると、青いロゴの担当者は焦っているようでした。「いえ、入居時期まではまだ余裕ありますし、賃貸も含めて再検討しようと思うので」と伝えると「賃貸ですか。ふふっ、わかりました。ではまた気が変わったら連絡ください」と、電話が切れました。「賃貸」と言う声が小馬鹿にしているように聞こえたのは、気のせいでしょうか。

それはさておき、気を取り直して「家捜しを不動産仲介業者まかせにしていてはいけない」と考え直し、家探しの再スタートを切ることにしました。ゴールデンウィークを利用して幾つか内覧したいと考えるようになりました。

■住居エリアの選定
もともとは、勤務先が大崎だったので、その近辺の大田区か品川区ということで賃貸を探し始めました。そのついでに「持ち家」に切り替えたので、「買う」という気持ちで住居エリアを真剣に考えたわけではありませんでした。幾つかの新築を見て感じたことは、「家」を買うということは「土地」を買うことであり、更に「地域(エリア)」を買うということだと考えるようになりました。

そもそも「建物」の外観や内装、設備は後からどうにでも出来ることです。最悪問題が起きたら「建て替える」ことだって出来ます。建物価格は標準的な戸建てなら二千万円あれば建築可能です。しかし、土地に問題が起きたら、土地と建物両方を変える必要が出てきます。そうなると建物代二千万円と土地代が別に必要になります。そして、地域が抱える問題は個人の力ではどうすることも出来ません。例えば過疎化が進み人が地域に元気がなくて資産性が落ちてきたとなっても、個人には対策の打ち様が無く、最悪は家を手放したくても手放すことすら出来なくなる可能性があります。その手放すことが出来なくなった家が最近増えてきて「空き家問題」が増加してることは、ご存知の方も多いでしょう。

このように考え、我が家にとって、家を選ぶプライオリティは、一番が地域(エリア)。二番目が土地、三番目が建物と決めました。

どのエリアなら自分たちに適しているかを真面目に考えることにしました。

 ・電車通勤圏 勤務先まで電車乗車時間30分以内であること
  まず、譲れなかったのが電車通勤が30分以内であることです。妻は専業主婦ですから、私の勤務先「大崎」から30分以内で通勤出来るエリアをSuumoを利用して検索しました。

  幾つか候補が出てきたのですが、もちろん大田区や品川区も入っています。葛飾区や足立区、中野や日暮里もエリア内に含まれていました。電車が整備された都内ですから「大崎から30分」は以外と選択肢は多そうでした。

 ・将来資産価値が大きく目減りしないこと
  長く住むことになる家なので、特に売ることを考えているわけではありませんが、「寂れていく」ことが予想される地域にわざわざ家を買う気はありません。ある程度将来の発展が期待出来るエリアにしたいと考えました。

  そこで参考にしたのが日本政府が戦略的に重要視している「国際戦略総合特区」です。これには、東京都千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、江東区、品川区、大田区、渋谷区が選定されています。まずは、この特区に選ばれていることを条件としました。

  次に頭に浮かんだのが2020年の東京オリンピックです。既に湾岸エリアの物件は東京オリンピックバブルで値上がりしています。さらにオリンピック閉会後には選手村跡地は住居に転用される予定です。
  
  三つ目の要素は、2027年の品川駅リニアモーターカーの存在です。都市は交通と共に発達します。中でも、「重要な鉄道の駅」がある地域は必ず発展します。品川駅にリニアモータカーが開通すれば、品川駅の重要性は間違いなく高まるでしょう。そして、日本がグローバル化に舵を切るなら、羽田空港は世界の玄関として発展していくでしょう。世界の玄関としての羽田と、陸の最速の交通網を持つようになる品川。

  この三つの国をあげたイベントが完成した2030年頃の東京は、品川を中心によりコンパクトに集積されていき、品川と、羽田空港のL字ラインのエリアが今後発展が期待出来るエリアではないか、そう考えました。(ただ、この検討当時はJRの羽田空港アクセス線は未発表だったため、L字ラインが重要と考えていました。もし羽田空港アクセス線が実現するなら、従来どおり新宿等の都心部の重要性が維持されると思います。どちらにしろ品川、羽田にアクセスが良い地域のニーズは高まるという考えに変化はありません)
品川-大田

 ・エリアは大田区か品川区
 真剣に考えた結果、住居エリアとしては「国際戦略総合特区」にも選ばれており、品川、羽田のL字ラインに位置する「大田区」か「品川区」のどちらかにしようと決めました。賃貸の時は深く考えずにこの辺りと考えていましたが、偶然にも同じ結果になったのでした。


大元 隆志

大元 隆志

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です