3120万円での交渉決裂

6月23日。妻の出産まであと、153日。競売開始まであと、66日。

久が原の任意売却物件を担当して頂いてる、不動産仲介業者から電話がありました。「お時間かかってすみません。しかし、結果は3120万円では駄目とのことでした。」。やっぱり、駄目だったか。難しいだろうと思いつつ、競売の時期が近づいていることもあるので、もしかしたらという期待もあったのに、残念。

「駄目でしたか。でも、リフォームの見積もりがきてるのですが、三百万近くかかる想定です。リフォームしないととても人が住める状況でないのは、理解頂いてますよね」
「はい、それはそう思います。ただ、銀行の債権者の方が、うんと言ってくれない限りはどうしようもありません。その点は伝えているのですが。」
「それに、もうすぐ競売が始まるんですよね?そうすると、任意売却より競売の方が安くなるので、債権者としても今売った方が安いんじゃないですか?」
「一般的にはそのとおりです。しかし、最近は競売の知名度が上がってきたこともあって、民間の方も競売に参加するようになりました。不動産のプロ同士だけの時は落札価格にリフォーム代、宣伝費、人件費、利益を計算して落札していたから、落札額は低く抑えられていたのですが、民間の方は自分が住むための家として落札する場合には宣伝費や利益は考えないことも多く、時には任意売却の時より高く落札されることも少なくなくなってきているんです。」
「そうなんですか。そうすると、もしかすると任意売却より競売になった方が債権者にとっては、得な時もあると」
「必ずしもそうなるとは断言出来ませんが、最近の傾向としては任意売却より競売の方が高くなるケースも増えてきたので、そういう考え方をする債権者の方もいらっしゃいますね。」

てっきり競売になると安くなるのかと思っていたのですが、そういうわけでもないようです。それに、手続きも複雑になるし、やはり任意売却の段階で購入しておきたい。

「わかりました。では、幾ら位なら購入出来そうなのでしょうか。」
「あくまで銀行の担当者レベルの話ですが、残債額が3200万らしいので、3200万円なら多分大丈夫ではないかとおっしゃっていました。」
「3200万ですか・・・」もともと、久が原の物件に出していい限度額として3200万と考えていたので、予想の範囲内でした。しかし、あまり即答すると余裕があると見られて値段を吊り上げられるかもしれません。あくまで厳しいというニュアンスを伝えつつ、OKを出すことにしました。

「わかりました。3200万、それで申し込んでください。正直な所、近く買い手のつかなかった物件ですし、建物の劣化も酷い。リフォーム代が300万円と考えていますから、本当にこれが限界です。」
「了解しました、では早速、3200万で先方に打診します。これで決まると思います!」

今まで下限の見えなかった久が原の物件ですが、ローンの残債額がある程度見えてきたので、その額と同額なら銀行の担当者のマイナスにはならないはず。長かった交渉もこれで、ようやく終わる。あとは二週間返事を待つばかり。ホッと胸をなでおろしたのでした。


大元 隆志

大元 隆志

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