ネットと実物の広さが違う釣り物件に遭遇する

6月29日。妻の出産まであと、147日。競売開始まであと、60日。

久が原の物件を3200万で申し込んでるので、恐らくもう買えるだろう。とは思っていたものの、万が一ということもありますし、週末は物件探しをするのが習慣になっていたこともあり「補欠候補」として、新しい物件の内覧に行くことにしました。

補欠候補物件の場所は品川区荏原4丁目の物件。最寄り駅の戸越銀座駅から徒歩13分、築は40年を超えていますが値段は2580万円。土地65.98㎡、建物面積は77㎡。住所が品川ということを考えれば土地代と考えれば安い。更地にして新築するという手もあります。ただ、その場合には妻の出産までには間に合わないので、その間のつなぎを考えないといけませんが・・・

そんなことを考えながら、戸越銀座駅に着きました。戸越銀座は初めて降りたのですが、日本一長い商店街として紹介されることもあるようです。駅を降りた途端に新宿などの都心とは違う、人の活気を感じる素敵な町並みを感じます。「駅は良いなぁ」これが戸越銀座の感想。今まで幾つかの駅を回ってきましたが、戸越銀座の下町っぽくて、かつ活気づいてる感じは暮らしやすく、適度な利便性も有りそうです。

駅を抜けて物件の方に歩いていくと、どんどん商店街も大きくなっていきます。これなら徒歩13分といっても退屈しながら歩くというわけではなさそうです。商店街の途中で道を曲がり物件の方に向かいます。すると、今度は普通の住宅街に。商店街と住宅街で適度に街の雰囲気がかわり、住宅街に入ると静かな町並みです。駅周辺の住環境は今まで一番理想的な雰囲気でした。

補欠物件と思っていたものの、これはひょっとすると、穴場の物件を見つけたのかもしれません。期待に胸を膨らませながら歩いていると、住所が物件近くになっています。「確か、この辺のはずなんだけど・・・」なかなか見当たりません。不動産仲介業者との約束の時間はとっくに過ぎています。物件の近くにいるなら大抵は仲介業者の人が物件の前に立っていたりしてすぐ気づくものですが・・・それらしき人も居ない。

もしかすると、全然違う場所にきてしまったのかと、思い電話します。すると近くで電話のなる音がします。その音の方向へ歩いていくと・・・「あっ、これか・・・」。周辺を家に囲まれ、細い路地を抜けた場所に、ボロボロの家がたっていました。「大元さんですか?」と近づいて来る人がいます、不動産屋でしょう。

「そうです。こちらが物件ですか?随分古いですね」「はい、そうです。何しろ築40年超えてますから。」築40年というと凄い月日が経っている気がしますが、実家と同じ位。ここまでボロくはない。もっと築70年位は経っていそうな外観です。

「どうぞ、こちらへ」と案内された家の中は外観以上に酷い。昭和初期の頃の家といった感じで、埃だらけで、足を踏み入れるのも気がひける。玄関前で立ちすくんでいると「真っ暗ですし、怖いですよね。小さいお子さんとか泣き出す子もいるんですよ。でも、大丈夫なんでどうぞ。」そう、言われしぶしぶ中に足を運びます。

「まぁ、ボロボロですからね、大抵のお客さんは建替えを検討されていますね。だいたい建替え費用は1000万~2000万円位になるみたいですね。」確かに歩いてるだけで、床が抜けそうで、明らかに畳の真ん中が窪んでいたりして、そうとうガタがきているので、建替えないと、とても住める気はしない。久が原の物件なんてまだ可愛いほうです。

「あっ、そうそうここ風呂がないんで、建替えるとなるとガスとかもひかないと行けないんで気をつけてください」えっ、風呂も無いのか。そうすると、この間取りで風呂場用のスペースも確保しないといけないとは・・・。

「本当はね、建築不可物件なら一千万位安く出せたと思うので、それだったら簡単に売れたと思うんですが、○○リバルブの人が頑張って再建築可能ってことにしちゃったもんだから、極端な値引きが出来なくなってね。それでうちに変わりに売ってくれって泣きついてきたんですが、売れないですね。2200万位きらないと難しいと思いますが、2400万より下には下げれないですね。だいたいここ見たあと、他の物件紹介すると、そちら気に入ることが多いですね」

なるほど、本音で話してくれるのは嬉しいですが、その考え方は確かに良い線いってると思います。ただ、少し気になったのはネットでの表記は3LDKとなっていたのに、少し狭い気が・・・しかも風呂も無いとなると。建替えると更に部屋が小さくなる。そこで不思議に思い聞いてみました。

「ここってね建物の広さが77㎡ですよね?ちょっと小さくないですか?」と聞いてみると「あっ、すみません。それはネットの記載ミスですね。建物の広さは58㎡ですよ。」という、返答が。しかも、それほど驚いた様子もない。

「77と58だと随分違いますよね。土地の面積は幾らなんですか?」「土地は60㎡ですが、旗竿地なんで建築用の面積は40㎡位でしょうかね。以前に建替えを検討されていた方の図面だと建物面積は40㎡位の2DK位になりますね」

「それだと、狭すぎますね。もともと77㎡、3LDKという表記だったので見に来たのですが。58㎡2DKなら家族で暮らすは手狭なので対象外ですよ」「すみません、ネットの入力になれてなくて転記ミスですね」さっきの大して驚いた様子も無かった所を見ると、ネット上の表記は知っているはず。そもそも私はネットから申し込んでるので、そこに記載されている情報を知らないとも考えにくい。

これは「釣り広告の類かもしれない」。ここを紹介して他の物件を案内するのが定石のようだし。そうは思ったものの、幾ら安くて建替えれば新築になるとはいえ、40㎡の土地で建替えても2DKが限界では問題外。足早に立ち去ることにしました。

そんなに期待はしていませんでしたが、なかなか「これだ」と思える物件は見つからないんですよね。


大元 隆志

大元 隆志

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